記事の練習も兼ねて2020年9月の過去ライドを振り返ってみました。
4日の連休を取り、標高1400m付近を走る、三大カルストのひとつ四国カルスト、石鎚山系を背景に伸びるUFOライン(瓶ヶ森線)を突っ走ってきました。
0日目 大阪南港~東予港
大阪南港22時発~愛媛東予港6時着の「オレンジフェリー」を利用、久々の船旅はワクワクしましたね。
仕事終わりに出発し、宿泊と移動が同時に行えるので効率的に休みが利用できるのが良いですね。
輪行すると車両運賃が無料になってお得でした。
1日目 東予港~天狗高原
東予港~
東予港からJR伊予西条駅を目指し、国道194号線沿いに緩やかな登りが続きます。
雨がポツポツと降ってきて、テンションが下がってきた所、最初の難所に到着します。
5.4kmも続く寒風山トンネルです。
これ程長いトンネルは初めての体験で、テールライト・蛍光タスキ・蛍光足バンドで挑むも、大型トラックが横を通った際はかなり怖かったです。
トンネルを抜け少し進むと、「道の駅 木の香」へ到着。
レストラン、温泉、宿泊施設があり、UFOラインヒルクライムの拠点に最適かと思います。
小休止した後、UFOラインは後回しにし、四国カルストを目指します。
しばらく下りが続きますが、雨が強くなり、霧で視界も悪い為、スピードが出せず。
坂を下りきった辺りに、仁淀ブルーの絶景スポット「にこ淵」への分岐点があります。
雨で仁淀ブルーが、期待できない為今回はパスしました。
国道194号線から439号線を西へ進み「道の駅 633美の里」に到着。
昼休憩を取ってると雨が弱くなり、空も明るくなってきました。
ここからは夕暮れまでにゴールする為に黙々と439号線沿いに走ります、景色も堪能する余裕もなく写真もあまり撮っていなかったですね。
峠をひとつ越え、県道48号線に入ったところから天狗高原へのヒルクライム開始になります。
天狗高原ヒルクライム
天狗高原
距離10.3km 獲得標高844m 平均斜度8.3%
引用 ロードバイクで制覇!~日本の峠200選~
ここに至るまで10km程、売店が見当たらなかったので補給食、水分は早めに準備しておいた方が良いですね。
17時、なんとか日が沈むまでにはゴール出来るだろうとヒルクライム開始。
最初は集落内の緩やかな上りが2km程続きます、100km以上走った後でもこの辺りはまだ余裕がありました。
林道に入ったあたりから徐々に上りがきつくなり、斜度10%近くが続きます。足の疲れが一気に出てきて、最後のローギア投入。さらに思ったより早くの日没で暗くなりあせりが出てきましたが、ここは気合で踏ん張りました。
7.5km付近で別ルートとの合流地点に到着、斜度10%付近の上りはまだ続きます。
この辺りから木々が開け、見晴らしがよくなってきます。暗くて何も見えませんが・・・
さらに霧で視界が数メートルしかなく、目的地の天狗荘の灯りが全く見えないので精神的にかなり追い詰められました。
8km付近、先が見えず延々に続くと思われる直線の上りで疲労がピークに達し自転車を降り、登山に変更、完全に心が折れました。
真っ暗、霧で先が見えず、脚に力が入らない・・・こんな絶望的な感覚は久々に味わいましたね。
19時頃、やっと灯りが見え天狗荘(現在:星ふるヴィレッジ TENGU)に到着、チェックイン予定時間を大幅にオーバーしていました。
店員さんも心配して頂き、無謀な人がいるもんだと思われていた様です・・・
今回は天候が悪く霧も出ていた為、楽しみにしていた満点の星空を見る事は出来ず、早朝の雲海を期待して、疲れてたせいもあり一瞬で眠りにつきました。
データ
走行時間 8時間11分
走行距離 118.93km
登坂高度 2813m
2日目 天狗高原~古岩屋荘
朝5時前に起床し、雲海を期待して散歩に出掛けました。
何も、見えません・・・
牛!?
戻って寝なおします。
天狗高原~
朝食を済ませ、いざ四国カルストを堪能します。
・・・
少しずつ霧が晴れて、視界が開けてきました。
周囲の山々も見えてきました、素晴らしい景色です。
牛が大量に放たれており、のどかな風景です。
この付近でキャンプが出来る様です。満天の星空の下でキャンプとか最高でしょうね。
姫鶴荘で売っていたお菓子と屋外販売のカルスト珈琲で絶景カフェ
昼近くまで四国カルストを堪能した後、地芳峠を下り国道440号線をひたすら北上します。
前日の疲れが残っていたので、下り基調で助かりました。
町営バス ごうかく駅、合格祈願のスポットの様です。
御三戸嶽(軍艦岩)
少し進むと「道の駅 みかわ」があります。居心地が良く、だらだらと休憩してしまいました。
ここから県道212号線へ進み、県道210号線の緩やかな上りの先にある「国民宿舎 古岩屋荘」に向かいました。
初日とはうって変わり、のんびりと出来た一日でした。疲れが残っていましたが、ここでしっかり休めたので翌日のヒルクライムを楽しむ事が出来たと思います。
データ
走行時間 2時間59分
走行距離 50.68km
登坂高度 456m
3日目 古岩屋荘~東予港
古岩屋荘~
3日目にして、快晴で最高のサイクリング日和でした。
面河川沿いに緩やかな上りを進むと「道の駅 おもごふるさとの駅」があります。
ヒルクライムに備えて補給食、飲み物の準備ができます。
おもごのふるさとから緩やかな上りを4.8km程進むと巨大な鳥居が現れ、くぐった先にある橋を渡ると石鎚スカイラインヒルクライム開始です。
石鎚スカイラインヒルクライム
石鎚スカイライン
距離17.4km 獲得標高967m 平均斜度4.9%(上り 7.7%)
引用 ロードバイクで制覇!~日本の峠200選~
アスファルトの舗装路が続くので大変走りやすかったですが、交通量はそこそこありスピードを出している車も多いので注意が必要です。
6km程上り、3.7kmの下り区間が続いた後、再び7.4kmの上りの構成になります。
最初の6km程は斜度10%前後の上りと緩やかな上りが交互に続き高度500m上ります。
疲れた時は周囲を見渡すと良い景色がたくさん見れ気分転換になります。
3.7kmの距離を高度100m下ります。スピードを出しすぎ、対向車には注意が必要です。
脚を休めることが出来ますが、下った分はまた上らなければいけません。
金山橋を越えたあたりから再度上りが始まり、7.4km、高度500m上ります。
平均斜度は6%程のようですが、ところどころ斜度10%付近の上りがあります。
13km地点、長尾尾根展望所で一休み。
「土小屋terrace」2F食堂より、奥に石鎚山が見えます。
ゴールのすぐ横に「土小屋terrace」があります。
食堂、モンベルストア等があり石鎚山登山の拠点にもなっております。
UFOライン
土小屋よりUFOラインの案内に従って進むと、少し下り坂があり再度10km程上りが続きます。
背景の山々を見ると改めて「すごいところまで来てしまった」と実感できます。
森が開け周囲が一望出来ます「天空の道」
脇道を登ると上から見下ろす事が出来ます。
UFOライン走破
ここからは一気に下り、東予港を目指しました。
データ
走行時間 7時間26分
走行距離 114.16km
登坂高度 2062m
まとめ
初日、2日目と天候に恵まれませんでしたが、絶景続きでとても良いライドでした。
にこ淵や天狗高原の星空、雲海等見る事が出来なかったのは残念でしたが、今後の楽しみに取っておきたいと思います。四国には他にもたくさんの見どころがあるので楽しみは尽きません。
夜行フェリーの利用は深夜に移動する事が出来、時間の有効活用になる上、価格も移動と宿泊を考えるとお得だと思いました。
東予港からしまなみ海道や四国各地へ足を延ばすことが出来るので、四国に行く際はまた活用したいと思います。
山が多くどうしても上りになるのである程度の登坂力は必要になります。
またリタイアの手段があまりなく、自転車屋も見当たらなかったのでパンク修理等のトラブルを自身で解決できる必要があると思いました。
山岳部分に入ると補給場所も限られるので補給食、水分は多めに持っておいた方が良いと思います。
日常をだらだら過ごす内に、また追い込まれるくらいのライドに行きたいと時々思ってしまうのでした。
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